木漏れ日の散歩道

小鳥が囀り、小川がせせらぐある森の中、木漏れ日が誘うその奥に、ひっそりとたたずむ小さな祠。そこに座ると光が賑わい、楽しそうに躍動し始める至福の一時をあなたに

集中の極意 ~内なる自分へ~

リラックスできると学力が伸びるのかというと、それだけでは不十分。今日は、リラックスを土台にして高めていく力、集中力がテーマです!

集中力を高めるには?

① 内的集中と外的集中

 集中力とは、自分の注意をその対象に集める力、そして、それを持続する能力のことです。この力を高めれば高めるほど、いろんなことに成功する確率が上がっていきます。そして集中には大きく分けて、内的集中と外的集中の2種類があります。

内的集中とは、自分の感情や心の内側に向けられる集中のこと。消極的・悲観的な感情やプレッシャーなどが、この内的集中を乱します。リラックスにより心を落ち着け、ゆったりした気持ちで、意識をあちこちに飛ばすことなく、ピタッと一つの意識に留まることができるようになる状態、そしてそれを持続させられることが、内的集中を高めるということです。最近のスポーツでは「ゾーン」という言い方もしますね。

 外的集中とは、周りの人や物、環境など、外側に向けられる集中のことです。外的集中の中にも、一点集中と分散集中の2つがありますが、一点集中がまず重要です。

 

② 一点集中力の高め方

 一点集中とは、一つの対象物にすべての集中力を注ぎ込むことをいい、一点集中力が弱ければ、視界に入る雑物が気になってしまい、雑念を生みやすくなります。また一点集中は、できるだけでは不十分、どれだけ持続させられるかがポイントです。

 オリンピックの射撃で金メダリストの蓮池猛夫選手は、部屋の中を暗闇にしてろうそくの炎を凝視したそうです。ところがろうそくの炎はすきま風で揺らぐので、今度は線香の火にかえ、さらに集中力をトレーニングしたそうです。そのうち、射撃の標的の中心が線香の火のように赤く見え始め、得点が飛躍的に高まったと話されていました。

 リラックスし、内的集中によって心を波紋のない水面のように静め、それを外的一点集中に持っていくには、やはり何らかの訓練が必要です。消しゴムを机に立てて置き、消しゴム以外見えなくなるくらい集中力を高めてみるとか、訓練法はどんな方法でもいいと思います。集中力を鍛えていくほど、その効果は表れます。

 

③ 集中力が切れるとき

 集中するためには、自分がどんな原因によって集中力を妨げられるのかを知っておく必要があります。集中力を妨げる原因を大きく5つにまとめると、①肉体疲労(睡眠など)、②外的プレッシャー(叱責など)、③内的プレッシャー(自信など)、④外的雑音(スマホなど)、⑤内的雑念(悩みなど)です。自分が考えうる要因には予め対策を立てておくことも、本番の実力発揮につながります。トライしてみてください!

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