木漏れ日の散歩道

小鳥が囀り、小川がせせらぐある森の中、木漏れ日が誘うその奥に、ひっそりとたたずむ小さな祠。そこに座ると光が賑わい、楽しそうに躍動し始める至福の一時をあなたに

距離感を研く ~人間関係の築き方~

人は誰でも苦手な人や、一緒にいて楽な人がいます。類は友を呼ぶ、ということわざがありますが、波長の合う人といると楽しく、逆に合わなくてもその人からはいろんなことを学ぶことができます。人を認め合う波長は、お互いに成長し合って生活していくために必要なものです。快適な距離感は、学習にも必要なソーシャルスキルです。

 

快適な距離とは

① 人間関係での距離

距離、というと寂しいように聞こえるかもしれませんが、近すぎて逆に喧嘩ばかりしたり、緊張して自分が出せなかったりすることってありませんか?一番大事なことは、お互いを大切にし合える距離感です。支配したり我慢したりする関係は、ずっと続けばお互いのためになりません。では快適な距離を保つには、どうすればいいでしょうか。

君子危うきに近寄らず、という言葉がありますが、まずは、言っていることとやっていることが一致しない人とは、距離をとる方がいいでしょう。その人は自分のことを信頼できていないので、周りに左右され、大切な人を悪気なく傷つける可能性があります。その人が自分に自信を持てるよう支援しつつ、傷つけられても大丈夫な距離をとって、認められるところは認めてあげて、いい関係を築いていってください。

言動が一致する人は、人として信頼できますが、合わない場合はフィーリングの問題です。感性や価値観が自分と近いと感じるなら、そのフィーリングの壁を越えて互いに共感し合える親友になることができると思います。そんな人が見つかれば、人生は一気に明るく楽しいものになるでしょう。友人は人生の宝です。自分らしさを楽に出せる人を大切にし、依存しすぎないように気をつけて、いい関係を築いていってください。。

 

② 部活・勉強での距離感

部活動などで、1つのことに集中しすぎて他がどうでもよくなったり、大きな壁にぶつかって煮詰まったり、ケガや失敗で気が滅入ったりすることは、人生のどこかで必ずみんな経験することです。そんな時、人間関係で培った「距離をとる」という能力は、問題を客観化し、新たな打開策を生み出してくれる有用なものとなり得ます。

万有引力で有名な科学者、ニュートンの偉大な発見のほとんどは、疫病の流行で大学が休校になり、帰省した田舎でのんびり過ごした約20カ月の間に起きています。発明王エジソンも、ひらめきは考えることをやめた時にやってくる、と言っています。うまくいかない時は、一度自分が固執しているものと距離をとることが大切なのです。つまり、本来の自分自身を取り戻していく中で、物事の意味や打開策に気づくことができるのです。

 

③ 自己との距離感

人にはどれだけメンタルを鍛えても制しきれない波が存在します。集中力を保ち、快適に物事を続けるためにも、自分の調子を知り、緩急やオンオフ、時には場所ややり方を変えてみることも、自分を活かすために必要なスキルです。

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