木漏れ日の散歩道

小鳥が囀り、小川がせせらぐある森の中、木漏れ日が誘うその奥に、ひっそりとたたずむ小さな祠。そこに座ると光が賑わい、楽しそうに躍動し始める至福の一時をあなたに

トラウマの治療法

ある条件下で急に感情が抑えられなくなったり、大丈夫だと思っても体が拒否してしまったりすることってありませんか。今日は、自分で自分の感情を治療する方法をお伝えします。イライラが収まらない、落ち込んだら帰ってこられない等の方、必読です。

TFTタッピングとは?

① TFTタッピングの効用

 TFTとはThought Field Therapyの略で、「思考場療法」と訳されます。カリフォルニアの心理療法家、ロジャー博士が研究し体系化した療法で、多くのうつ病患者やトラウマによる恐怖症患者を救ってきた療法です。東日本大震災時にも、生存者にタッピング治療が施されています。タッピングは、後遺症の残らない、安全な治療法としても着目されています。

何かショックなことが起きると、心は激しく動揺し、再び同じ状況下になるとフラッシュバック:そのことを鮮明に思い出し、心が再び不安定になる状態、が起こります。この記憶をトラウマと呼びます。パワハラなどでうつ病を発症した人がなかなか社会復帰できないのは、このトラウマによるフラッシュバックがあるからです。これより軽いけれどよく似たことは、日常でもあります。それをうまく消化できると人は成長できますが、消化できずにトラウマになると、その記憶と感情は心の底に残り、ある拍子に突然表面化するのです。そこで登場するのがTFTタッピングです。これを上手に行うと、過去の事実とその時の感情を切り離し、客観的に見れるようになるのです。

 

② やり方:体の各感情ポイントを指でトントンたたくだけ

 過去、不登校傾向の生徒にタッピングを教え、続けてもらうと、その生徒はその後ほぼ毎日学校に来れるようになりました。また、朝体中が痛くて起き上がれない生徒にタッピングを教えた結果、本人いわく体の痛みは約半分に減り、その後完全に学校復帰を果たしました。自分の感情ではどうにもできない体の現象を、自分でコントロールできるようにしてくれる、それがタッピングなのです。しかも、治療する側は悩みの詳細を聞く必要もなく、やり方さえ伝えれば、自分でできるところも魅力です。

やり方は、①:小指側の側面(空手チョップ面)を左右約15回ずつタップし準備します。次に②:右手を心臓の上に当て、円を描いてさすり「自分は大丈夫、乗り越えられる」などのプラスの言葉を心に入れます(裏参照)。その後、③:悩みの中心となる人や状況をリアルに思い浮かべ、その時の感情を思いっきり出しながら、両手の指先の爪の側面を順に約10回ずつ叩いていきます。叩いていて痛気持ちいい箇所が、感情のたまり場です。④:その箇所を見つけたら2分くらい軽く叩き続けます。⑤:手の甲の薬指と小指の間(V)は神経の大元なので、念入りに叩きます。最後に①を行い終了です。

顔のタッピングもあります。眉がしらは拒絶や葛藤の感情、眉じりは怒り、目の下は不安や恐怖、口ひげは自信、あごは羞恥心の感情のたまり場です。特に鎖骨下部や脇下10cmのポイントには大きな解消効果があります。ぜひお試しあれ。


参考資料:タッピング入門 シンプルになったTFTEFT(ロベルタ・テムズ)


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